私を認識しなくなった父

気付いたら2016年も明けておりました。
さすがに時期遅れ感が半端ないので、挨拶も適当に。

しかし、久しぶりです。

正直、最近は父の施設に行く気が起きなかった。
いろんな仕事が溜まっておりましてほぼ半年、妻に任せっきりでした。

年末に父の年賀状に貼り付けるための写真を撮りに行き、
昨日、新しい肌着を届けに参りました。

しかし、どうも父の様子がおかしい。
遊びに集中しているのは仕方ないにしても、あまりにも反応が悪い。

いかにも、「あー、親戚の人が来てくれた」って感じ。
試しに聞いてみても分からないとの事。

うーむ、ここまで来たか。

妻のことは一年ほど前から分からなかったが、
さすがに私の事は認識(名前も答えられた)していた。

まあ、仕方ないだろうな。

コメント

  1. ねね より:

    Unknown
    おひさしぶりです。
    うちも最近は4割くらい私のことを認識してくれません。
    お友達とかおねえさんとか言います。まだ下の世話がないので、要介護2ですが。
    年賀状は今年で最後にしますという文面で出しました。本人もまったくみませんし、代筆するのも(印刷とはいえ)心苦しいので。認知症ということでなく、米寿を迎えたのでと年齢を理由にしたのでいいかなと思ってます。

    自分を子どもと認識してくれないのも悲しいですが、亡くなった父のことを知らない人と言われるのも、結構悲しいですね。

  2. clausewitz より:

    ねねさんへ
    コメントありがとうございます。

    4割くらいということは、やはり波があるんですね。

    年賀状、どうしようか悩みますよね。
    うちの場合、かれこれ25年は私が父の年賀状の作成&管理をしておりましたので、代筆に対して全く抵抗がありません。
    三年ほど前までは来た年賀状を見せたりしていたのですが、最近は見せておりません。

    全部で80枚ほどやりとりがあるのですが、みんな元気なのかどうなのか不明なんですよね(お互いに)

    文面も書いていないと余計にそう想う。

    それで、今回は状況報告を兼ねて出すことにしたのです。
    正直、生きているうちに会いに来たい人はこればいいと思うし。

    ただ、父の同級生も少しずつ亡くなっております。
    父がアルツハイマーと診断された日が、父の同窓会(同じ町内の集まり)のあった日(泊まりの同窓会の明け方でした)でした。
    その時、父を心配し「若いのに!」と言って下さりいろいろと配慮していただいた方のうち、二人が既にこの世にはいない事を考えるとなんだか複雑になります。

    ちなみに、母親(父にとっては妻)の事は、
    随分前に名前が分からなくなり・・・里もわからなくなり、義父が挨拶に来ても誰か分からない、どんな関係か分からないという感じでした。

    今、父の頭の中はどうなっているのでしょうか。
    自分の過去についてどのような記憶があるのでしょうか・・・・。

    自分に置き換えてみてゾッとします。
    過去が無くなっているのですから。

    そう言えば、去年の「世にも奇妙な物語」で思い出を売る話というものがありましたが、それを思い出しました。

    ほんと、嫌な病気ですね。

  3. ケロねーさん より:

    Unknown
    ご無沙汰しております。

    母は、昨年秋から悪化して先月、誤嚥性肺炎で入院し亡くなりました。

    母中心の生活をしていたので、ショックやとまどいもあります。
    いろいろ、悩むことや心配なことは、次から次に出てくると思いますが、お父様とのお時間、大切になさってください。 

  4. clausewitz より:

    ケロねーさんへ
    お久しぶりです。
    お返事遅くなりまして申し訳ございません。

    お母様のこと、ご愁傷様です。
    うちの父親もいつかはそうなるのでしょう。

    うちの母親は、事故で亡くなりました。
    それに比べると、父は確実にゆっくりと死に近付いている。

    仰るとおり、残された父との時間を大切にしていきたいと思います。

    といいつつ、今、父の施設はインフルエンザが猛威を振るっているらしく、来ないで下さいと言われているので、しばらくは行けそうにありません。

  5. なな より:

    Unknown
    始めまして。

    家の73歳の父が、先日アルツハイマーと診断されまして、ブログを始めから拝見いたしました。
    発症したのが何歳かは、やはりわからず、もう少し早く診察に行けば良かったのか・・・と思ってみたり。

    まだ、初期の状態ですが、どのように進行していくのかが気になりまして、最後まで読ませていただきました。

    長い戦いになるかと思いますが、頑張りすぎず頑張っていかなければなりません。
    正直、私自身も受け入れるのにも時間がかかっております。
    ため息をついていても、いまだ治る薬もありませんので、前向きに考えていこうと思います。

  6. clausewitz より:

    ななさんへ
    初めまして。ようこそ、当ブログへ。
    お返事が遅くなりまして申し訳ございません。

    大変なことになりましたね。
    コツとしては、さっさと認め周りにも周知し理解を求める事かと思われます。
    そうすることで、お父様が何かしらのミス等をして他所から余計な小言を言われたりすることによるストレスの発生を抑えることができます。
    大体の人は、アルツハイマーになった人のミスは目をつぶってくれます。

    介護に必要なこととしてあげられるのは、
    ・患者にストレスを与えない
    ・介護者がストレスを受けないようにする
    という二つのことがあげられます。
    そのため、外野にはなるべく黙っていてもらわなければなりません。

    そして、なるべく早い時期に施設に預ける事かと思います。
    「親を預けるなんて」という人は、今時いませんよ。
    一切気にしない事です。

    大事なのは、アルツハイマー患者によるストレスを受ける人間をなるべく減らすことです。
    介護をしていると、自分自身、余裕がなくなり物忘れが激しくなり自分もアルツハイマーになったのではないかという恐怖に襲われます。
    しかし、それはストレスや疲労による一時的なものです。

    重要なのは、患者ではなくそれ以外の家族です。
    残酷な現実でありますが、一人に振り回されると全滅します。
    また、ストレスがかかるため、患者にも辛くあたってしまい症状を悪化させます。
    患者には絶対に怒ってはいけませんし、手をあげたり大きな声をあげてもいけません。
    そうすることにより、介護拒否が出てきますので逆効果です。

    それよりも早めにプロに預けてしまう事。
    そうすることが、患者以外の人間にも、患者本人のためにもなるということを理解ください。

    共倒れこそが一番避けるべき事態と考えます。

    なるべく楽を!
    なるべくストレスのかからないように!
    なるべくいつもと同じような生活を!

    それだけを考えてください。

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