2月10日 その4 父との対話

実は、父にはまだ医師からなんて説明されたのか報告していなかったのです。

それで、「後で言うわ」っていっていたので父は気になっていた様子。
そりゃーそうだろな。

んで、家族の結論として、今の所、告知せず、となった。

でも、車の運転も駄目、飲酒も駄目、という事になるとちょっと説明が面倒。

そこで、思いついたのが、

「ドクターストップ」

である。

というか、「お薬の副作用」という事にしておいた。

「お薬、ちょっと強いから運転したらあかんがやと」

「お薬、お酒飲むと効果が薄れるから」

と適当に説明。
後、病名はただ単に「認知症」という事にしておいた。

父は、認知症の本を結構読んでいたのだ。
それで、脳のリハビリをすれば、良くなると思いこんでいる。
これで、結構だと思った。

もう、どうしようもなくなったらそれでいい。
その時もアルツハイマーって言葉は使わずにおればいいし。
最後まで「認知症」で結構かな。少しの期待があると思えば本人も気楽だろうし。

父は、少なくとも表面上は「そうか、分かった」と言ってくれた。

しかも、消防団のOB会の電話があった時も
「おら、酒飲めんようになってしまったから」と話していた。

理解はしてくれたようで助かった・・・。

「明日(11日)の追善もお酒飲まないでね」と言った時もきちんと理解していた。

実はこの追善という行事があるから、この日は朝からかけずり回っていたのだ。
この行事、毎年ものすごい大量のお酒が振る舞われる。
毎年毎年、どーしよーもないくらいへべれけになって帰宅するのだ。

あんな事になったら、また一気に悪化するのではないか、と家族で判断。
可哀想だけど量を減らすのではなく、絶つ事にした。
(量のコントロールは難しいと思ったので)

絶つにしてもまわりから勧められたらどうしようもない。
そこで、本家を始め町内会長など村の人の家にお願いに行ったのだ。

(PS:追善は無事に終わりました)

まあ、いつまでごまかせるか分かりませんが、この方針で行こうと思います。
医者が「いや、楽しみなのでしたら飲ませて下さい」という事になれば、
「お薬が安定してきたから飲んでも良い」とでも説明すればいいだろ。

コメント

  1. かにたま より:

    迷ったけど~
    コメントも残さず、初回から今まで読み逃げしてましたm(__)m
    卯月さんの所でも書いたけど、何と言っていいやらです。
    が、そう思うと同時にclausewitzさんの外堀の埋め方に
    甚く感心しています。

    ウチの父の話ですが見た目とは裏腹にプライドが高いので
    自分の老いというものを実感しないようにしているようです。
    もし同じ状況になったら~自分が「え?」って思っても
    家族にも誰にも言わずに、自分で持ったままにしてると思います。
    (昔入れ歯にした時も、半月ばかり隠し通していました
    …よっぱらって置き忘れて、私に気づかれましたが(^-^;)
    だから同じような事があったら、上手く伝えれるように
    ちゃんと気づけるようにしないとなと…

    周りで気づいたとしても、今まで頑張ってきたお父様のために
    本人が傷つかない且つ的確に指示を出されるってスゴイと思います。
    今までのお父様のお人柄もあるんでしょうね…
    よくないけど、よかったって思うことばかりです。

  2. clausewitz より:

    かにたまさんへ
    コメントありがとうございます。

    入れ歯は恥ずかしいのでしょうね。
    うちの父もそうでした。
    (ま、いずればれますけど)

    環境としては恵まれているのだと思います。
    また、薬の副作用も今の所、出ていないので安心しております。

    いろいろと動き回っておりますが、空回りも多いと思います。

    最近、疲れてきたので、のんびりやろうと思います。

    これからもよろしくお願いします。

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