出来ること

出来ないことが少しずつ増えている父であるが、出来ることは結構あります。

一般的に「介護」が必要な事は全て出来るのです!
入浴・着替え・食事・歩行・トイレなど。
だから今の所、ほとんど家族は何もしておりません。

ただ、記憶領域が曖昧なだけ。
それ以外は全く普通の人。助かっております。

家族にとってはちょっとだけ精神的な負担がかかるくらいか。

先日、父の従兄弟の方に温泉に誘って頂き、行ってもらいました。
本人は非常に上機嫌で帰ってまいりました。
しかし、やはりというか「どこいってきた?」と聞いてみても
「お昼、何食べたの?」と聞いても、分からないという状態。
和食か洋食か、肉か魚か、といった事も答えることは出来ませんでした。
(帰ってすぐなのに)

朝8時半出発だったので朝食のおにぎりを持っていって貰ったのですが、
そのまま食べずに帰ってきました。持って行ったのを忘れていたのか、
食べたくなかったのかは分かりません。

気持ちの切り替えがなかなか上手くできない。
上手くやっているつもりだけど、なかなか・・・・・。

昨日、認知機能テストを夫婦でやってみました。
当然のようにスラスラと答えることが出来ます。

やってみて思ったことは・・・

「こんなことも思い出せないのなら、さぞかし辛いだろう」

ということ。

「本人が一番辛い」

と言うことはよく分かる。

優しくしてやろう、とは思う。

例え、その日のうちに何をしていたのか全て忘れてしまっても、

刹那的に楽しいのならいいのだろう。

しかし・・・・・・こちらとしては、ちょっとだけ・・・・虚しいんです。

コメント

  1. 狸親父 より:


    奥様のブログから「認知症を知る集い」の参加を読みました。

    パネラーとして参加された大田さん自身も、さぞかしお辛いことと
    想いますが、いずれ「その辛さ」自体も理解できずにお笑いになられているのでしょうか?

    「年寄りの子供還り」と云われるように、我儘を云い駄々をこねる我が爺様も
    いずれはそうなっていくか…と想うと、ホント切ないですね。

    体調に気を付けられて、頑張ってくださいね。

  2. clausewitz より:

    狸親父さんへ
    いつもいつも、温かいコメントありがとうございます。

    太田さんの事については次の記事でもう少し書いてみたいと思います。

    お互い、介護を控えた立場としては辛いですよね。

    なんといったらいいのかよく分かりませんが、
    お互い、なんとかやっていきましょう。

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