父、捻挫する  さらには・・・・

先日の記事の翌日、早速面倒が起きました。

まず、朝ゴミ出しから帰ると父が庭でウロウロしておりました。
しばらくしてから部屋をノックされる。

いきなり「おらの運転免許証、どこいったか分かるか?」と聞いてくる。
アルツハイマーと診断されると免許は返上しなくてはいけない。

「もうないよ? どこか行くがやったら送っていくよ?」と聞いてみるが反応無し。
しばらくして、父は外へ行った。1分程で帰ってきたので聞いてみたら、

「歩いていこうかと思ったが、痛いので辞めた」

父の様子がおかしい。どうやら捻挫したようだ。
「一昨日、転んだ。大丈夫と思っていたら痛くなってきた」
悪化しないうちに病院へ行こうとしたが「もう少し様子を見る」と。
しかし、痛がっていたので連れて行くことに。

それにしても・・・・・歩いて行くって、片道10km以上あるんですけど。

すぐに準備して父を接骨院へ連れて行った。

「どうされた?」

と聞かれても、答えず。そして、「寒かったから冷えて痛いんだろう」と納得する。
この時点では僕も「ん?そうなのか」と思ったが、よく調べてみると捻挫だった。
やはり一昨日何かあったのか、と思っていたら「今日、コンクリートの隙間に挟まった」と新事実。

結局、今の所腫れはないが、動くと悪化してしまうので安静にしてください、という事に。

父に言ってもどうせ分からないだろうから、紙に書いて目立つところに貼っておいた。
父もそれを見て「そうだ、そうだ」と納得。

一息ついた所で、買い物に出掛けた。部屋から出ないはずだし。

1時間程して帰ってみると、父が居ない!!

無視して散歩に出たのか・・・・。

いや、そうではないようだ。電話に着信履歴がある。
相手は・・・・・と調べてみると嫌な予感が。

父の同級生なのだが、某新興宗教の熱心な信者である。
すぐさま、自宅に電話するも留守。ちょっと面倒だ。

宗教を疑うも、ただ単に同級生として今度の同窓会の話でもしているのかもしれない。
また電話はかかったが関係なく、父は散歩しているのかもしれない。

待てども待てども帰ってこない父。
散歩は大体1時間で帰る。この段階で2時間経過していた。
もし散歩途中に何かあったのなら心配である。

こういう時、僕は父の同級生を頼ることにしている。
同窓会の幹事的な存在の方で、何度も面識がある(同じ村だし)
電話するとかけつけてくれた。疑わしい同級生の携帯にも電話してもらったが出ない。
家にも行って下さったが留守のようだ。
一応結論としては、夕方になっても父が帰ってこなかった場合はまた話し合うという事になった。

かくして4時間後、父は帰ってきた。
想像通り、某同級生の車で送ってもらって。
内容も想像通り、集会だった。

以前から何度も断っていたのに、本当にしつこい。
釘を刺す意味で電話を入れたのだが、本当にこれで終りかどうか。
以前も勝手にうちら家族が入信している事になっていたし、本当に面倒だ。

とりあえず、先ほどの同級生の方に父の無事を伝え、お礼の言葉をかける。
父は意味不明なのだろう。何がいけなかったのか、という顔である。

父に「足はどう?大丈夫?」と聞いてみるも「ん?」という顔。
どうやら捻挫していたことも忘れていたようだ。

コメント

  1. ケロねーさん より:

    Unknown
    我が家でも聖書売りが…頭にきた私は『病気で、何を言われてるのか、わかならいから、我が家には、来ないように。あなたにも、迷惑が、かかるから』と言いました。若い女性だから、それで納得したようです。(てか、私、鬼の形相していたと思います)
    知り合いで、しつこくて、詐欺みたいなコトされるなら尚更、大変ですね。
    お父様の同級生に頼んで、一切かかわらない!という誓約書を書かせるとかも、許されると思います。
    守るのも、肉親の役目ですから。
    母は、ナンパされました。→バッグから、名前、住所、電話番号を書いたメモがでてきて、ビックリしました。その後は、何もなかったようです。→そりゃ、そーですよね。

  2. clausewitz より:

    ケロねーさんへ
    早速のコメントありがとうございます。

    そうなんですよ。近所の知り合いってのがまた面倒で(笑)
    まあ、誓約書かかせる程ではないかなっと。

    それでも今度同じような事があったら、
    「アルツハイマーは3歳児と同じ知能。あなたの家の3歳児がいきなり車で集会に連れて行かれたらどうしますか?」って聞いてみたいと思います。
    意思能力がない人間に対するって事を認識させるつもりです。
    (ちなみに今の所金銭的な要求はないのでご安心ください)

    ナンパとはまた・・・随分とお綺麗な方なんですね(笑)
    何かあっても楽しかったかもしれませんが。

    最近はほんとに「捻挫」なんて無かったかのように必死に庭に出ております。
    雪があればあったで庭木の雪を落とし、無くなったら無くなったで一日中庭のゴミをひらっている。

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