老人(特に認知症)の方との接し方

これから書くことは「頭の中」で理解していればいいお話。

アルツハイマーの人、あるいは極度に老化した人ってのは、何か聞いてもぼーっと
しております。よくボケ老人だから、って適当に済ませてしまうこともあると思います。

しかし、僕が思うに、「しっかり聞いている」のではないでしょうか。
状態としては、子供と同じ。

よく、年をとると子供になる・・・・・・というけど、今までは理解が足りませんでした。
最初、「甘えるようになる」とか「ダダをこねるようになる」とか、思ってました。

しかし、そうではない気がしてきた。
と同時に、赤ちゃんなどへの理解も変わってきました。

つまり、赤ちゃんも老人も、我々の言うことは理解している、のじゃないかな、と。
ただ、言葉を知らないので(=表現力がないので)、それを伝えることは出来ない。
そして、重要なのは相手の言葉を「感覚」で理解しているということ。

大人でいうと・・・・・言葉や常識が通じない国にいるのと同じ状態なのでは?

目が覚めたらアフガニスタンにいた、って感覚かも。

当然、相手が自分に対して好意的かどうかくらいは分かるのです。

だからこそ、赤ちゃんにも老人介護にも、何か動作をする時は「優しい表情」と「声かけ」が重要なのではないでしょうか?
我々がアフガニスタンで目が覚めた時にも、温かい顔で食べ物を差し出されると、素直に食べるのではないでしょうか?

逆に、「どうせ分からないだろう」とムスッとした顔で、赤ちゃんの世話や老人介護をしたら相手だっていい気がしません。
(我々がアフガニスタンでそのようにされたら、毒でも飲まされるのかと思って拒否したい気持になるでしょう)

介護において、急に身体に触ったり、風呂を強制しようとしたら介護拒否にあうのが理解できる気がします。

よく、介護するときは「相手の立場に立って」と言われますが、それだと理解が足りないように思います。
やはり、「言葉も常識も通じない国」(アメリカやヨーロッパだと駄目)に相手がいると思って接する方が分かりやすい。
(赤ちゃんの世話も同じ・・・・動物もかな?)

その方がより優しくなれるのではないでしょうか?

コメント

  1. tuna より:

    思いやる気持ち、気配り。
    ごもっともな話。
    こっちがイライラしてたら相手もイライラするし、やさしく接すれば素直になって聞いてくれる。赤ちゃんやご老人、病気の人とか、もちろん元気な大人も、心安らかに接しようと心がけることが必要ね。
    相手が勝手に怒ってたり機嫌が悪いならあえてさわらず放置するのが一番ですが。

  2. clausewitz より:

    tunaちゃんへ
    お久しぶり。体調は戻りましたか?

    なんというか、出尽くした話ではありますが、実践するとなると難しいんですよね。

    ただ、明らかに言えることは、「朦朧としたようなじーさん」でも拒否だけはする、ということなんですよね。

    機嫌が悪いときは、何かしら原因があるんでしょうが、なかなか分かりませんよね。
    夫婦でもそうなのに、言葉の通じない相手なら余計そうです。
    なにしろ、ずっと昔の事で機嫌が悪くなる事や、夢の内容などで機嫌が悪くなる事もありますからね。

    確かに、詮索せずに落ち着くのを待つほうがいいのかもしれませんね。

    コメント、ありがとうございました。

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