本日の父(長いです)

今日はいろんな事がおきました。
それ程面白い内容はありませんが、暇な方は読んでみて下さい。

父の同級生の方(同窓会長)から電話が入り、「様子を見に行きたいので」と訪問がありました。
父に、というよりは家族である僕に、という感じ。
内容は父の様子と、同窓会としたらどういう風に接したらいいのか、というもの。
要するに、同窓会の案内葉書が来ても、全く参加しない人の中には、
「もう関わらないで」と思っている家族も多いみたいなので、その確認ですね。

うちは基本的に参加とか不参加とかは決めておりません。
その時々に父に聞いてみて参加したかったら参加、したくないといったら不参加という感じ。
それから泊まりでの参加は無理ということ。だからといって同窓会を日帰りで行って下さい、とも言わない。
泊まりでの同窓会に父が参加したいと言ったら、夜の10時くらいに宿まで迎えに行きます、という事にしました。
そうしたら、父も気軽だし、同級生の方も気を遣わなくていいからね。
それから案内があるときは全て文章で書いて、ポストに入れてくれという事を伝えました。
時々、父にそのまま案内状を渡す方がいるので、それだと父がどこかにしまい込み、
そのまま忘れてしまうという事があるからです。
ポストの中身は必ず僕が目を通しているので、それをみて父に参加確認をした後に、
会長さんに連絡する方が確実かと思ったのです。

その後、父に出てきて貰って久しぶりに話して貰いました。
会長さんが帰った後、父は散歩に行きましたが帰ってからなんだか落ち着かない様子。

しきりに「同窓会、脱退せんなん!!」と言っていました。
びっくりして聞きに行くと、散歩中にフラフラしてしまい、身体に自信をなくしてしまったみたい。
そして、しきりに「今週の同窓会は参加できないって報告しんなん」っていいます。

え? 今週の同窓会?

さすがにそれは父の勘違いだろうと思い、会長さんに電話したらやはり勘違い。
父に代わって貰ったのですが、父はイマイチ納得してない様子。
まあ、無いことははっきりしているので、次回の同窓会の案内の時まで待つことにしました。

それから、今晩は近所の温泉施設に行くことにしました。
着替えの準備をしてもらおうと思って伝えたところ、なかなか出てこない。
様子を見に行くと、中途半端な服装で下着を脱いだり着たりしている。
さっきまで外出着だったので、シャツとパンツだけ持ってきてくれたら良かったのだけど、
着替えなくてはいけないと思ったのか脱いでいた。

そのうち、一日着た下着か、着替えのために持っていく下着かが分からなくなったようです。
脱いでは着て、着ては脱いで・・・。
僕は偶然今日来ていた下着を知っていたので、「こっちを着ていけばいいよ」と指摘。
やはりちょっと難しい様ですね。いつもお風呂の準備が遅いのはこういう理由なんですね。

今日はやたらと膝から下が寒い、と言っていたので半身浴をすることにしました。
とりあえずかけ湯して、簡単に身体をあらい、一通り温めてから入浴。
お腹の辺りまで浸かるように言って隣にいたのですが、10秒ほどたつとすぐに全身浴したがる。
まずは半身浴しよ、と言って戻すけど、また10秒ほどで浸かろうとする。
まあ、気持ちは分からないでもないですけどね(笑) 半身浴なんて慣れてないだろうし。
それを5回くらい繰り返したのですが、さすがに疲れてきました。

半身浴の体勢にしてから

「200から1ずつ引いていって・・・・200、199、198って感じで」

というと、素直に言ってます。
180、179、178、・・・・177という具合に7になる時に5秒ほど開きがあります。
3桁だとほぼ必ずそうでした。
そして、何故かせっかく60くらいまで数えてきたのに、また詰まって・・・
「60、59、58・・・・えっと、167、166」と100以上プラスしてから順番に数えてました(笑)

頑張って0まで数えたので、次は「300から200まで1ずつ引いていって」といって時間稼ぎ。
すると頑張って「0」まで再び数えていました。
その間、父はずっとおとなしく半身浴の体勢をキープ!!

数え終わる頃には僕も父も汗びっしょり。半身浴の効果&温泉の効果で非常に温まりました。

それとやはり、温泉施設のシャワーとカランの使い方が分からないみたい。
プッシュ式で押したらどっちかが出て、しばらくしたら止まるという奴。
どっちも押してみたり、シャワーが強すぎてまき散らしたり。
せっかくシャワー出しても、頭にかけようとしたら時間切れで止まったり・・・。
家では大丈夫でも外では勝手が違うので難しいようですね。

もちろん想定内なので、父の身体をあらってあげ、たくさんの垢を落としました。
本人も満足そう。「お前のもやろか?」と健気に聞いてくれるのがうれしい。

無事に家に帰り、再び問題が。
「腕時計がない」というもの。温泉には持って行ってないのを確認してあったので、
父に伝えた所、

「じゃあ、家の中だろ。そのうち見つかるな」

大人の解答が。しかし、その後、バタバタと音がするので見に行ってみると、

「大事な物がない! 腕時計がない! なくしてしまった!」と大騒ぎ。

僕が、先ほどの父の解答をそのまま「家の中だと思うから、そのうち見つかるよ」と言ったら

「そんなもん、勝手に見つかるわけがない!!」と怒っていた。

ま、そのうちどこかで見つかるでしょう。
見つからなかったらまた買いに行けばいいし。

なんというか、今日一日接してみて思うことは・・・

「僕も随分慣れたもんだ」

という事。一切、腹が立たないし不安にもならない。
時間と共に、受け入れる事が出来るようになった、という感じ。
昔はイライラしていたのにそれがない、という事でこの先の介護にちょっと自信がついてきました。

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