なんだろ、最近、進行が早い。
毎日、「リハビリの時間」になると待っている父。
本当は水曜日と土曜日だけがリハビリなんです。
でも、ここの所、毎日その時間になると必死で待っている。
先日なんて、リハビリでもない日に待っていて、さらに来ないと分かると
リハビリセンターに行かなくてはいけない、っていうので勝手に向ったようです。
センターまでは7km位でしょうか。
もちろん、たどりつけてはいません。
本人が大層疲れて帰ってきたので「散歩どうだった?」と聞いて分かったこと。
最初にいったのは「何故、リハビリが来なかったのだろう」という怒り。
その後、「自転車」の話をしだす。
どこかの家で自転車を借りてきて、途中まで行ったけど、何故か戻ってきた。
戻ってきたが、自転車は別の家に返した、と。
借りるときも返すときも人と話したが、顔も家も覚えていない。
だから警察に行かなければいけない。
とまあ、面倒なことを言い出す。
しばらくして聞いてみると「おとうさん(妻の父)の自転車を置いてきた」とか。
びっくりして見に行くが、きちんと家に自転車はあった。
その後も必死に「駐在所に行かなければならない」という。
どうせ行っても何一つ話が出来ないだろうが。
というか、駐在の場所は覚えているのかな?
結局、本当に借りたのかどうか。また、自転車で行ったのかどうか、全てが怪しい。
もしかしたら、ちょっとだけ妻の父の自転車を借りて乗ったのかもしれない。
(もちろん、無断で、だが)
部屋にはいろんな事を書いたメモだらけ。
でも、そのメモを見てうまく行くって訳ではない。結局は失敗だらけ。
「そんなにいやなら書いておけばいい。名前書いておけば絶対に失敗しない」というが、
そういうものに限って全て名前を書いてある。全て父の名前だが。
まさかなにか?僕が普段使う自分用の靴にも僕の名前をかけって?
妻のヒールついた靴に妻の名前を書けって?
数え上げたら本当にきりが無い程、嫌なことはある。
人一倍食べるくせに、他の人には「食欲が無くて困ってる」とか言い出すし。
そらあれだけ食べたらお腹も膨れているだろうって。
この病気、本当にいやだ。
何が一番嫌かって・・・・それは「尊厳」がなくなるということ。
他の病気、ガンだったりあるいは半身不随だったり・・・だと、亡くなった時に
悲しさっていうのがある。
でも、この病気だけは・・・・・・こんなこと書くと非常識に思われると思うけど、
「やっとかよ」っておもうこと。「ようやく自由になれる」とも。
どう考えても「死んで悲しい」って事にはなりそうにありません。
生前を思い出しても、腹の立つ事ばかり。
そんな状態になってしまいそうで・・・・。
本当に、情けない。介護しているこちらまで人間性を失いかねない。
いつもいつも、父を疑い、家族を疑い、自分の記憶すらあいまいになる。
夫婦での喧嘩も多くなる。親戚付き合いも面倒になる。
いつ家族が崩壊してもおかしくない。むしろ崩壊させたいくらいになる。
毎日喉が締め付けられるような痛みに襲われるし、それが収まったとしても、胃が痛い。
ストレスの解消なんて、そんなに簡単な事ではないよ。
なんだろ。今が一番しんどい時、って思えるなら頑張れるかもしれない。
でも確実に「今よりもっとひどくなる」。
絶対に「今なんて後から考えたら天国」なんですよ。先は真っ暗。
施設に一ヶ月、預かってもらおう・・・とケアマネに相談してみた。
すると、ショートの施設からは「無理です」と返事が。
他のところを聞いてみても「今は無理です。確実に入れるかどうかも分かりません」と返事。
そらそうだよね。
施設も足りないし、人手も足りない介護の現場。
そのくせ需要は無限大に存在する世界。
うちの父程度の人間を入れているよりは、もっと切羽詰った人を入れる方を優先するでしょう。
何のための「施設に慣れてもらうためのショート」だったのだ?
毎日喉が痛い。
首を絞められるような感じ。のどちんこを押されている気分。
まあ、「半夏厚朴湯」は比較的効いている。
もしも同じような症状に悩んでいる人がいたら、是非、漢方を処方している病院へ。
ドラッグストアにもありますが、高いんで・・・・。
これ以上書いたら、反社会的な事まで書きそうなので止めにしておきます。

コメント
Unknown
私の頭の中も、反社会的なコトで、いっぱいです。(最近、母は私より長生きするように思えてきたし)
でも、頭の中は誰にも見えないよ。
うちは、1日おきに、警察沙汰です。
新宿署で保護された時は、ホント、イヤだったぁ~。ガラの悪い警官で。
あれじゃ、母は警戒して住所言わないだろうと思った。
1ヶ月のショートは、介護保険の関係で断られたのですか?
体調の悪い時は、ホントに辛いけど、自分の気持ちを優先させてください。それしか、私達には逃げ道ないんだから!
ケロねーさんへ
いやぁ、支離滅裂な文章なのに読んでいただいて申し訳ないです。
1日おきに警察ってすごいですね。
ショートはやはり基本短期が優先されるようで一ヶ月は長いみたいです。
だからもっと長いスパンの施設に頼めば、可能性はあるとの事。
それでも確実とはいえないみたいなので困っています。
逃げ道は・・・少ないですよね・・・
ご無沙汰しております
以前にコメントさせていただいた、なぽです。
とてもお気持ちわかります。
私の父は65歳になりました。
約一年前から、ボランティアに行く!!としたデイサービスに週二回ほど通うようになりました。
家族はこの病気について少しずつ理解はできてきているものの、毎日喧嘩は起こり、ため息ばかり・・・
私もこの生活は父が亡くならない限り終わらないと思う・・・前はこんなことを思う自分が嫌だったし罪悪感がもっとあったんです。
でも、今はいろんなことがどうでもよくなってきています。
春先にメニエール病になりました。今は発作はなく落ち着いていますが・・・発作が起きると車の運転はもちろん、歩くことも難しいので薬が手放せられません。
何か楽しいことないかな~でも、何もかもがめんどくさいな!がほんねです。
愚痴になってしまいました。
すみません
clausewitzさんの症状が少しでも早く、良くなりますように・・・
なぽさんへ
お久しぶりです。
メニエール病ですか!大変ですね。
なんというか、本当に嫌な病気ですよね。
相手が悪いのなら、当り散らしたらいいと思いますが、別に好きでアルツハイマーになったわけじゃないだろう事は分かるし、もう、って感じ。
僕の症状ですが、少し落ち着いて着ております。
今、目の前に「餌」をぶら下げているので何とかなっております。
なぽさんも、ちょっと先に「ご褒美」を設定して、それまではなんとか頑張って生きるっていう方法をとられてもいいかと思います。
そのためにはどんどん介護保険サービスを利用することにしました。
ずっと我慢だけする介護は、本当に意味がありません。
絶対に「こんな事嫌だけど、@@の為なら頑張れるかな」というご褒美を用意して置いてください。
もちろん、なぽさんが大好きな物(旅行でも可能)で・・・。
そうすると少し余裕が出てきて、体調も戻るかと思います。
「先が読めない嫌な状態」程、精神的にきついことはありませんから。
介護なんて一生懸命してもろくな事はありません。
なぽさんの人生は、なぽさんのもの。
お父様の介護のために生きる事なんて、お父様も求めていないだろうし。
また、他の家族についても同じ。
絶対に「介護するための家族」なんかにならないで下さい。
犠牲は最小限(分散するなり)にして、乗り越えましょう。
大丈夫、誰も非難なんてしませんよ。