時々、冷静に考えることがあります。
それは、やはりというか、病気の進行スピードが緩やかだという事。
何しろ、今から3年前にはすでに「いま、どこにいるか分からない」と電話してきたくらいだ。
当時は配達の仕事をしており、いわば「庭」みたいな近所で迷子になった。
当然のようにアルツハイマーと診断され、家族は覚悟した。
当時、「2年後なんて、寝たきりなんじゃないか?」予想していた。
知り合いのアルツハイマーの患者の人は、診断から2年ほどで寝たきりになり、4年ほどで亡くなった。
進行がゆっくりである原因なんてはっきりしません。
ただ、思いつく事をあげるとすると・・・・・
・すぐさま大学病院へ行った
早めの発見。早めのアリセプト処方。
(新薬も出来たみたいですね)
・アリセプトの副作用があまりというか、全くなかった。
副作用が強かったら、投薬中止せざるを得ない
・なるべく本人を怒らせない。こちらも怒らないようにした。
介護拒否もなくなる。楽な介護への第一歩。結構重要。
(しかし、こちらはストレスがたまる一方だけど・・・)
・今、行っている治験の効果か?
製薬会社との契約上、詳しくは書けなくなったのですが、治験は続けております。
・父の元々の性格。「絶対に迷惑かけたくない」といつも言っている。
息子に介護されることを嫌がらない。
また、家の事(田んぼ、畑、山の管理やお金の管理など)を僕に任せることに抵抗がない。
こんな感じでしょうか。
ただ、本に書いてあるような「趣味を見つける」とか「自信をつけてあげる」とか・・・そういう事は未だにできずじまい。
いろんな事をやってみよう、と提案してみるも長続きはせず。
結局、新しいことは「やりたくない」とはっきり言われる(パズル、スポーツ、旅行、写真、写本、陶芸など)
今、父が続けているのは・・・・・「日記」「血圧測定」「読書」「散歩」です。
十分っちゃ十分ですが、脳の活性化に役立っているかどうかは不明。
個人的に、日記と散歩はいいような気がします。
自分自身、全く理由は分かりません。
いろんな事が複合的に重なり合って、たまたま、進行が遅いだけかもしれません。
あるいは、CMでも言っているようにアリセプトの効果が大きいのかもしれません。
人によっては、「早めの段階でアリセプトを投与したら、普通の人と同じように老いる事が出来る」のかもしれません・・・。
ま、あくまで「父の場合」に限ってのことかもしれませんが。
あまり参考にはならないかもしれませんが、もしも家族がアルツハイマーと診断されたとしても、それが早い段階であれば
うちの父のように、それ程迷惑にもならずにすむかもしれません。
もちろん、うちの父についても今後追跡していきます。

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