久しぶりの除雪作業

久しぶりの雪だ。積雪量は1m30cm~1m50cm程度か。
屋根にも同じくらい積もっている。

これからしばらくは気温も高くなる(6度くらい)し、晴れ間も続くみたいです。
しかし、その後が分からない。

もしも、晴れたままなら何の問題もないのだが、その後にまた再び似たような寒気が来た場合、最悪となる。

屋根に積もった雪が、天気のいい日に溶け、嵩が小さくなる。
しかし、夜中に凍ってしまい密度が増す。
天気がいいといっても、完全に屋根から落ちるわけでもない。
そうやって重くなった雪に、また雪が次から次へと降り続けると、
どんなに頑丈な家でも耐えられなくなる。

だから、天気予報を見て「とりあえず、一度やっておくか・・・」と屋根の雪下ろしを決行。

前回やったのが、平成18年豪雪の時・・・・ではなく、その3年ほど前か。
あの時はひどかった。屋根の雪下ろしに二日かかり、終わったと思った二日後に
もう一度雪下ろしが必要になった。

今回は、必要に駆られてというよりは、予防的にやっておくという感じ。
周りの家でやっているのはそれ程多くは無い。

それでも実際、屋根の上に上ってみると結構な雪が乗っている事に驚く。
所によっては背丈以上積もっているし。

どんどん、降ろしていくのだが、いつもと違う点が一つ。

父がアルツハイマーになっている、という点。

なんというか、不便である。

屋根の雪下ろしの場合、瓦が見えるまで除雪すると恐ろしく滑るので、
5cm以上は残して除雪するのだが、父に何度そういっても忘れている。
ギリギリまで除雪するものだから、先行する僕が戻ろうとしても戻ることが出来ない。

それから、ギリギリまで除雪するので瓦がダメージを受ける。
屋根の形状が変わる所など、瓦が30cm程出ている所があるのだが、
そこをガンガンやっている。「そこはしなくてもいいよ」といった2秒後にはガツン!
さらに3秒後にガツン!と破壊したいのかと思うくらい瓦に攻撃している。

また、握力も低下しており、戦力としては微妙になりつつある。

そして今日、困ったことが。

僕としては、危機的な部分(いわゆる屋根の弱点)をやり終えた感じがしていて、
これ以上の雪下ろしは不要と判断していたのだが、父が頑固に「やらんなん」といってきかず。
「どの家もすっきーりとやっているんだから、うちもやらんなん」と主張。
僕が「一体どの家が?」と聞いて、後ろを指すもどの家も雪下ろしなんてしていないので、
その手のやり場に困っていた。結局一軒もやってなかったのだが、「それでも」と踏ん張る。

まあ、安全な場所だし勝手にしろ、と見ているだけにした。

僕は僕で、家の裏手にある、LPガス、灯油タンク、エアコン室外機の密集している所を
除雪する事に。手前には2m以上の雪山があったがどんどん切り分けていく。
ガスも灯油タンクも見事に埋まっていた。これでは業者が来ても交換に時間がかかる。
どうせ屋根から雪が落ちるとまた埋まる部分だと知りつつもやってしまう。
今やっておけば、後でやる時に道が付いており楽だからだ。

エアコンの室外機は、雪の下50cm位の所にあった。
掘り起こしての作業。なんとか風が通れる位になった。
(実はガスや室外機には本来屋根みたいのを付けたほうがいいんだけど、これほど積もることもなかったのでつけなかったのだ)

と、その時、父が上からどんどん雪を落としてくる。見事に直撃!

「危ない、ここにおるんやから落とさんでよ」と叫ぶ。「おー、そうかそうか」

と返事があった3秒後、またもズドンズドンと。

これはもうたまったもんではないので、すぐに避難。
父を屋根から下ろしてから作業しようとするも、決して下りない!!
「もうちょっとしてから」「あの山だけ」と。「あの山」がなくなっても次々と。
待ってもどうしようもないので、合間をぬって作業再開。

おかげで、先ほどから苦労して作った通路もどんどん埋まっていく。
頭上から5kg程の雪の塊が降り注ぐ中、室外機に簡易の屋根を作る作業をする。
終了した後も、どんどんと塊を落とす父。ゲームの敵みたいだな。

これが父と子で行う最後の雪下ろしになるのかな・・・・

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