保険、というと嫌な顔をする人が多い。
実際お金持ちは保険などかけない。現金があればいいと思うからだ。
しかし、必要なときに現金があるとは思えないので保険は重要だ。
保険には主に「死亡保障」と「入院保障」がある。
他には癌に特化したものもあるが、これは入院保障と同じと考えても良い。
(もちろん、火災保険や自動車保険もあるが・・・介護には関係ない)
昔は、主が死亡した時に残された家族が生きていくために死亡保障を高くした。
今は基本的には組み合わせ型が多い。
しかし、対象を老人に特化した場合、死亡保障などあまり意味はない。
残された家族は勝手に自立しているだろうし、死亡した時にたくさんお金があっても遺産でもめるだけである。
理想は「死んだときは0になるように」使い切ってしまえばよい。
(繰り返すが、息子世代が自立した、という前提で)
我が家では、意味のない死亡保障を限りなく0にした。
死亡保障を減らしたら、ある程度お金が戻ってくるのが普通だ。
しかし、その分を入院保障の増額にあてた。
もちろんこれは終身タイプの方が理想である。
80歳で切れてしまったらどうしようもない(特に女性の場合)
他にいろいろと調べてみたら、いいものが見つかった。
それは
「介護保障」
というもの。
あんなもの初めて聞いた。内容といえば
「ある程度の状態(要介護認定で2程度)になるとお金がもらえる」というもの。
介護には3人の人間が必要になる、と言われる。
しかも、介護は付きっ切りになる場合も多く、仕事を辞めなくてはいけないことも多い。
その為の保険である。
「こんなもん、入る必要ある?」と妻に言われたが、僕は父と相談し、入る事にした。
内容であるが・・・・一時払いで、一口300万。
(一時払いだけでなく、月払いや年払いもある)
介護状態になると毎年50万円もらえるというもの。
5年以内に死亡すると残りがもらえる。という感じ。
かなり悩んだが、介護地獄という言葉は嫌な響きがあったので、2口加入した。
はっきりいって、ガンになったり、交通事故で死亡したり、5年以内に死亡したらほとんど意味のない保険である。
しかし、別に損もしない、という保険であったので加入した。
定期を600万するのとほとんど変わらないからだ。
前提としてもちろん、元気なうちに入らなくてはいけない。
金額が金額なので、父との相談は絶対的に必要なことだ。
介護に必要なのは最低でも年間100万。
これは最低限、この保険で確保できたと思っている。
実を言うと、この保険、去年解約したかった。
現金が必要なことがあり、解約しようとしたのだ。
そして後で又、再加入すればいいや、と思っていた。
しかし、一番この保険に加入することに反対だった妻が「あくまで保険なんやし、おいておけば」と反対し、結局は残すことになった。
保険はあくまで保険である
全ての人にお勧めは出来ないが、親の介護が心配な方は、元気なうちに考えてみてもいいと思う。

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