リフォームについて

最初は、父の寝室、そして水回りだけをリフォームしようとした。
しかし、どう考えても後々ちぐはぐになるので、一気にすることにした。

考えたのは、介護が楽に出来るということと、家事が楽に出来るということ。
リフォームするなら当然かもしれないが、ちょこっと重視した。

老人が二人もいるし、女手は一人しかいない。
妻に何かあったら、男(つうか、僕)が全てをしなければならない。
それを踏まえたリフォームをしようと決意。
もし、誰もそんな状態にならなくても、家事は楽に限る(笑)

介護面で考えて・・・・

まず、一番大変そうなお風呂。
重視したのは「見た目はどうでもいいので介護しやすく」だった。
比較的大きなサイズ(1.5坪タイプ)の一番低いグレードでお願いした。
やはり、洗い場も浴槽も大きい方が介護が楽だと思ったのだ。
お風呂の入り口は3枚引き戸タイプ。やはり開口がある方がいい。
折れ戸はちょっと面倒だからね。
湯船には横で一度座って入ることが出来る風呂が良い。
手すりは3つ設置した。
脱衣所は洗濯機や洗面スペースも含め、6畳用意した。

次はトイレ。
開口がある方がいいのだが、柱の関係で開き戸しか無理だったが、
なるべく大きなタイプを選択。
後は・・・掃除しやすいように便器は壁より少し離れている方が良い。
介護する時も隣に立てる方がいいしね。
手すりは・・・・・その時が来たらつけることにした。
(だって、お風呂と違って、公的な場所であり見栄えが・・・・)

当然と言えば当然ですが、一階は全てバリアフリー。
車椅子が通れるように、一つ一つの扉も大きめにしてあります。
キッチンなどでの通路もなくべく広く、洗面台も車椅子が入れるように、
洗面下は開けてあります。

家事面で言うと・・・・

まずは洗濯機。洗濯っていうのは干すのが一番気を遣う。
天気を気にして逆算して開始しなければならない。
何日も雨が降ると大変である。特に北陸は雪が・・・・。
だから、ドラム式洗濯乾燥機・・・・・しか選択肢はなかった。
これを2台。

それと食洗機。
これもあったら便利なものの一つ。重複になるが、女手は家で一人。
妻が倒れても家事は誰かがしなければならない。
それだったら、簡単な方がいい。
洗濯したのはミーレの60cmタイプ。これだとたくさん入って楽だ。
同じく換気扇も扉(フィルター)が取り外せて、食洗機で洗えるタイプに。

とりあえず、このくらいかな。
他には思いつかなかった(笑)

階段などはそのまま残した。
元気なうちはなるべく階段を使う方が足腰にはいいし。

そんな感じで、リフォームをした。
このリフォームは、呆けてからでは遅いと思う。
呆けると何事にも敏感になる。
呆けた後に急に環境が変わると「家に帰りたい」と徘徊も増えるだろう。
(正確には徘徊は別の理由があるが、理由の一つになると嫌だし)

だからある程度「新しい環境にも慣れた上で」がいいかなと思い、元気なうちに
本人の理解の元、リフォームをしたかったのだ。

おかげで、家事の負担も減ったし精神的にも余裕が出来た。

これらが、「認知症になる前」に済ませた事だった。
これからは、「診断された後」から・・・介護状態になる前に準備した事などを
書いてみようと思う。

今の所、あまり書くことがないので、その都度書いていきたいと思います。

(もちろん、人によってはリフォームしたから呆けた、というんだろうな)(笑)

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