昔からボケそうな父。
しかし、やはり決定的とも言える事件はやはり・・・・
「母の死」
であろう。
深夜11時に父が帰っても毎日話し相手をしていた。
(母はほとんど話を聞いてなかったが)(笑)
洋服(礼服やスーツ、外出着、靴下)の用意も洗濯物の片付けなども
全て母がやっていた。
ま、典型的な仕事人間&仕事以外出来ない日本男性、だったんです。
それが、母がいなくなった(しかも突然)ので相当なショックがあったと思う。
誰もが「あっという間にぼけるだろう」と思っていたので、相当警戒してました。
しかし、何故だろう。
その時は気丈に振る舞っていた。
一応、身の回りのことも自分でして貰うことにした。
洗濯物の片付けも、着ていく服の管理もなんとか覚えてもらったのだ。
だから、意外にもボケてるって感じはなかった。
でも、今から考えると、やはりコレが一番こたえたのだろうと思う。
「喪中」
と言うことで、家族全員、村の神事や催事を休んだ。
僕と妻は一年経って喪中を解いて行事に参加していたのだが、
父はなかなか復帰しようとはしない。
何かにつけて「いやぁ、気分がのらない」と欠席。
「まあ、仕方ないかな」と無理強いしなかったのが悪かったのか、
人との付き合いをなくした父は、どんどん反応が悪くなっていった。
後、もともと身の回りのことが出来なかったので、
「あれ、どこいった?」とか聞かれても本当に知らないだけだろうと思っていた。
物忘れが始まったのか、慣れてない事をして覚えきれないのか判別がつかなかった。
いつもやっている事が出来ない、となると疑うが
今までやってなかった事が出来ない、となると普通のこと。
だから、病院に行こうとは思わなかった。
これがボケの進行を止めることが出来なかったのではないか。
自分では早期発見と思っていたのだが、やはり遅かったのか。
以上を考えても、やはり母(父にとっては妻)の死は、ボケのきっかけの一つだったのではないか。
つまりは、母の死により、「喪中と称して付き合いを減らした」と
「今までやってなかったことをする事によりボケの発見が遅れた」という状態を引き起こした、のではないか。
一応、家族皆が注意していたんだけどなあ・・・・。

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