父、車の鍵をなくす

夜中の11時前、父から電話。
外は氷点下の世界。

「あぁ、申し訳ないけど・・・・」

やったらと謝ってるがだいたいの察しは付く。

車の中に鍵を入れたままドアに鍵をかけて出る、いわゆるインナーロックだろう。
あるいはどこかに鍵を置いたまま無くしたのか。

実はこのインナーロック、父の得意技である。
何度となく呼び出されたので、こちらとしては特に腹が立たない。
寒いこともあり、電話を受けた瞬間から着替えを始めた。

全て用意をして、出かけようとした瞬間、再び電話が。

「あった、あった」

どうやらインナーロックではなく鍵をしまった場所が分からなかったようだ。

まあ、とにかく吹雪の中を待つことなくて良かった。
自分で見つけることも出来たし。

そういえば最近、少し積極性が出てきた。
以前はしなかった「えんぴつで奥の細道」を棚から出してやり始めたのである!
本人も随分と自覚してきたのか。
やはり病院に行って良かった。

ちなみに、この日(記事を書いたのは翌日だが)は父の66歳の誕生日である。
夫婦でプレゼントをした。

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